延ばせ!健康寿命 シリーズ…①

2018年3月21日

今回のテーマは…寝る前の安眠ストレッチ

理学療法士
峯松 容子
(野田診短時間通所リハビリ)

 最近、「健康寿命」という言葉をよく耳にされませんか?健康寿命とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と言われています。日本は長寿世界一となり、国民の関心は健康寿命を延ばしていく取り組み、いわゆる「健康づくり」へ移ってきました。そこで、皆さんの健康増進の一翼を担えればと、野田診短時間通所リハビリ理学療法士の峯松先生に「家庭でも簡単にできるストレッチや体操」を連載寄稿していただきます。(編集委員会)

夜眠る前に行うストレッチの1番の目的は、脳と身体を睡眠モードへと導くこと。朝は「交感神経」のスイッチをONにすることで心身を活動モードに切り替えるストレッチ、夜は「副交感神経」に働きかけて身体をリラックスさせるストレッチというように、それぞれ別のものを選ぶ必要があります。
また、寝る前のストレッチは快眠を誘うためのものなので、「強度の低いもの」を選び、呼吸を止めずに行いましょう。

1.ヒップとわき腹伸ばし
① 仰向けになり、両腕を大きく開いて右膝を胸元に軽く引き付けたら、右膝の外側を左手で添える。
② 息を吐きながら右膝を左へ倒します。
③ 右わき腹に伸びを感じたら、約10秒間キープしましょう。
④ 仰向けの姿勢に戻って反対側も同様に行いましょう。

2.リンパを流す!股関節ストレッチ
① 仰向けになって両膝を立てます。右腕は右横、左腕は真上に伸ばしましょう。
② 膝を開いて両足の裏を合わせます。股間のまわりが伸びていることを意識しましょう。
③ 息を吐きながらお尻と背中を持ちあげ、お尻から肩が一直線になるところで止めます。呼吸をしながら10秒キープしましょう。 この時に腰が反らないように気をつけて下さい。
④ 仰向けに戻して、今度は右腕を真上、左腕を左横に伸ばして同様に行いましょう。
今回、紹介したストレッチは、「きちんと○秒間キープする」という決まりはありませんので、自分が気持ちいいと思える時間や強度で行うとよいでしょう。また、関節などに痛みがある方は可能な範囲内で行いましょう。