ちょっと ひと言

2017年5月10日

「森友学園」疑惑、南スーダンPKOの「日報」隠蔽、「教育勅語」の容認、原発事故避難者への「自己責任」や「学芸員はがん」などの暴言…。政権や閣僚の資格そのものが問われる数々の重大問題にフタをしたまま、与党は衆院での介護保険改悪案の強行採決や、国民の言論・表現の自由と諸権利を奪い、「心の中」まで処罰する「共謀罪」の審議へと新たな暴走に乗り出しています

▼3年半前、国家の情報を国民に知らせず、知ろうとする国民を処罰する特定秘密保護法を制定。そして今度の「共謀罪」。秘密保護法で『もの知らない国民』をつくり、共謀罪で『もの言えぬ国民』をつくる―。まさに、戦前の軍機保護法や治安維持法の現代版として、安保関連法のもと「戦争できる国」へ、この国のありようを変えようとしています

▼「森友学園」疑惑などをめぐり、まともに説明せず幕引きしようとする安倍首相ら。モラルハザード(倫理喪失)内閣と言われていますが、トップがこれでは当然でしょう。モラル崩壊の内閣に私たちの将来を託すわけにはいきません

▼いま、「平和と民主主義」をめぐり分水嶺の時期にあると思います。「共謀罪」は歴史上、三度廃案となった天下の悪法です。何としても、世論と運動で四度の廃案を!(八)