訪問看護ステーション「えがお」の 淀協への事業譲渡について

2017年3月15日

2017年2月24日理事会

訪問看護ステーション「えがお」の開設当時(1996年)は区内に訪問看護ステーションは3ヶ所しかありませんでしたが、ここ数年で一気に増え今では10数か所にまで増加しています。大阪病院をはじめ大病院だけでなく中小病院も数多くあり、在宅復帰を支える訪問看護に対する需要は増大し数多くのステーションが乱立の様を呈しています。

訪問看護ステーション「えがお」は開設以来福島区の医療介護を担う事業所としての役割を果たしてきました。しかし、厳しい看護師体制のもとで夜間や日曜祝日等への希望に充分応えることができない状態が続いていました。そこで昨年8月に西淀病院を有する同じ民医連法人である淀川勤労者厚生協会(淀協)に対して訪問看護事業の継続について申入れを行い、協議をすすめ「福島区から民医連の訪問看護ステーションを無くさない」という観点から淀協が事業を受け継ぎ「24時間365日安心・安全のサービス」を提供する訪問看護ステーションとして4月1日付で業務を開始することになりました。現在、新しい訪問看護ステーション(名称:淀協訪問看護ステーションえがお、場所:海老江7丁目)の開設に向けて業務の引継ぎを行っています。

「住み慣れた地域で老後の暮らしを安心して過ごしたい」という住民の願いを実現していくために、私たち医療生協は日々医療・介護事業と組合員活動に取り組んでいます。しかし、今後さらに進行する高齢化社会に向けて求められるきめ細かなサービスの提供や、暮らしを「まるごと」支えていく取り組みは、医療生協の事業と運動のみでは自ずと限界があります。これまで以上に、他法人の医療機関や介護事業所、行政や地域の諸団体等との連携を強め地域全体で高齢者を支えるネットワークづくりが求められてきます。今回の淀協への事業譲渡は「24時間365日安心・安全のサービス」を実現していく上で大きな前進の一歩となります。私たちは医療・介護の地域連携を強めながら、「安心して住み続けられるまちづくり」をめざして奮闘していく決意です。